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 暑中見舞い・残暑見舞いのマナー
 
 暑中見舞い・残暑見舞いとは
「暑中見舞い」「残暑見舞い」は、猛暑期に相手の健康を気遣う便りを出し、お互いの近況を報告しあう、夏季の挨拶状です。
本来は、日頃お世話になっている方々を訪ねてご機嫌を伺うものでした。郵便制度の発達により、年賀状と同様、一般的に書状が交換されるようになりました。
「暑い中、お元気でお過ごしですか」という気遣いを込めて、無沙汰のお詫びとともに近況を伝えましょう。

 暑中と残暑の違い
「暑中」は二十四節気の「小暑(しょうしょ)」と「大暑(たいしょ)」にあたる期間です。
暑中に出すお見舞いの書状なので「暑中見舞い」となります。梅雨が明けた後、夏の土用(立秋前の18または19日間)の期間に送る慣わしがあります。

二十四節気の「大暑」の次の節気は「立秋(りっしゅう)」です。立秋からは暦の上で秋になり、秋になっても残っている暑さなので「残暑」となります。
実際には猛暑が続いていても、立秋以降は暑さの度合いにかかわりなく「残暑見舞い」とします。

2006年の暦では、小暑は7月7日、大暑は7月23日、立秋は8月8日です。夏の土用は7月20日〜8月7日です。


 忌み言葉&タブー
暦が秋になる残暑見舞いには「盛夏」は使いません。「晩夏」「立秋」「葉月」などを使いましょう。
健康を祈る文によく使われる「自愛」には、身体や健康という意味も含まれるので、「お体ご自愛ください」などは厳密には重複表現となります。
猛暑の年もあれば、冷夏の年もあります。南北に長い日本は、北と南で気候が大きく変わります。暑中見舞い・残暑見舞いに限らず、季節の挨拶状は、そのときの寒暖や情感にあわせた表現を心がけてください。

梅雨明けの日や暑さの頂点は、年により、また地方により異なります。「暑い時期に相手を見舞う」のですから、送り先の気候も考慮しましょう。


 出していない人から暑中見舞い・残暑見舞いが届いたら
年賀状のように、暑中見舞い・残暑見舞いの場合も、先に書状をいただいた相手には必ず礼状を出しましょう。
礼状は、普通の暑中見舞い・残暑見舞いにお礼の一言を添えるか、お礼と挨拶を兼ねた言葉を記します。

梅雨明けの日や暑さの頂点は、年により、また地方により異なります。「暑い時期に相手を見舞う」のですから、送り先の気候も考慮しましょう。

 

 暑中見舞いに使える俳句
※「筆まめ墨絵・版画素材集」収録の名句集から抜粋しました。
風鈴に 物縫ふ瞳 移しけり 枴童
大蟻の たゝみをありく 暑さかな 士朗
ひだるさを うなずきあひいぬ 百合の花 支考
夕立が 洗つていつた 茄子をもぐ 山頭火
老が身の 着かへえて白き 浴衣かな 鬼城
おもはずの 人に逢ひけり 夕涼み 如風
此あたり 目に見ゆるもの みなすゞし 芭蕉
暑中見舞いイラスト
 残暑見舞いに使える俳句
※「筆まめ墨絵・版画素材集」収録の名句集から抜粋しました。
ひらひらと 木の葉動きて 秋ぞ立つ 鬼貫
初秋や まだ美しき 水の色 千代女
女郎花 二もと折れぬ 今朝の秋 蕪村
梢まで 来て居る秋の 暑さかな 支考
秋暑し 癒えなんとして 胃の病 漱石
今尽きる 秋をつくづく ほふしかな 一茶
朝顔は 水輪のごとく 次々と 水巴
暑中見舞いイラスト

 

 

 
 
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